ニコラスさんが解説!
この庭のガーデンダイアリー

Autumn
ヘリアンサスHelianthus

■キク科の宿根草
■花期:7〜10月
ヘリアンサスにはヒマワリのような一年草のほか、宿根タイプも多くあります。この庭で咲くのは宿根タイプで、涼しげなレモンイエローの品種です。大株に育つと枝分かれしてたくさん花を咲かせます。この庭では初秋がいちばん見ごろ。

ガウラGaura lindheimeri

■アカバナ科の宿根草
■花期:5〜11月
白蝶草の和名通り、細くしなる茎に花が咲く様子はチョウが舞っているかのよう。繊細な草姿ですが、性質は丈夫で夏の暑さにも負けず、秋まで咲き続けます。この庭では秋にシュウメイギクと一緒に咲く景色が本当にきれい!

センニチコウ‘ファイヤーワークス’Gomphrena 'Fireworks'

■ヒユ科の一年草
■花期:7〜10月
かわいいボール状の花を咲かすセンニチコウですが、これは名前どおり花火のような個性的な花を咲かせる品種です。コスモスと花期が合うので、毎年植えています。本当にかわいらしいので、アップでぜひ見てみてください。

コルチカムColchicum

■イヌサフラン科の球根植物
■花期:9月中旬〜10月上旬
オータムクロッカスとも呼ばれ、クロッカスより大きな涼しげなピンクの花を咲かせます。夏植え球根で、植えてすぐに花が咲き、葉はあとから伸びてきます。芝生の中に球根を植えていますので、花期には咲いていないか探してみてください。

リコリス・ラジアータLycoris radiata

■ヒガンバナ科の球根植物
■9月
彼岸花と呼ばれるのはこの花です。リコリスは夏植え球根で、素敵な花色がたくさん揃います。植えっぱなしで数年は花が咲いてくれます。ここはお寺の敷地内にある庭。やはり彼岸花の風情ある姿が似合います。

シュウメイギク(ピンク)Anemone hupehensis

■キンポウゲ科の宿根草
■花期:9月〜10月
秋の見所がもう一つ欲しくて、数年前にあらたに小径を設け、シュウメイギクを植えました。株が大きくなった現在、旬の時期にはかわいいピンクの花をたくさん咲かせます。花後も切り取らずにおくと白いコットンのようなタネをつけます。

シュウメイギク(白)Anemone hupehensis

■キンポウゲ科の宿根草
■花期:9月〜10月
ピンクのシュウメイギクが咲く小径とは別に、庭のあちこちに白花のシュウメイギクも咲きます。これはリフォーム前からこの庭に咲いていたもの。秋の白は大人っぽくてとてもエレガント。とくに半日陰に植えると周囲がぱっと明るくなります。

ワレモコウSanguisorba officinalis

■バラ科の宿根草
■花期:9〜10月
日本では切り花でも茶花としてもおなじみ。細い先端にある焦げ茶色の部分はガクです。この焦げ茶色が秋の庭をよりシックに魅せてくれます。晩秋まで残るので、枯れ色になったグラス類とともに庭の季節の最後を飾ってくれます。

サルビア・ウリギノーサSalvia uliginosa

■シソ科の宿根草
■花期:8〜10月
サルビアはとても種類が豊富でも中には秋まで花が咲き続けるものもあります。美しいスカイブルーの花を咲かせるウリギノーサも秋の庭を彩ってくれます。ボッグセージの別名でも知られますが、ボッグとは湿地の意味。花名どおり乾燥を嫌います。

サルビア・レウカンサSalvia leucantha

■シソ科の宿根草
■花期:8〜11月中旬
アメジストセージ、メキシカンブッシュセージとも呼ばれる大型のサルビアで、ビロードのような質感のあでやかな紫色の花をつけます。じつは紫色の部分はガクでその先端に白い小さな花がつきます。この庭でもよく目立つ存在感のある花。

ビデンスBidens

■キク科の宿根草
■花期:10〜12月
別名ウインターコスモス。花が少なくなる晩秋の庭で清楚な花姿を見せてくれます。一重でくっきりした花形が愛らしく、白と黄色の花色もさわやか。丈夫な性質で痩せ地でもよく育ちます。花全体が黄色の品種なども出回ります。

チョコレートコスモスCosmos atrosanguineus

■キク科の宿根草
■花期:10〜11月
普通のコスモスより少し遅れて咲きます。少し黒みがかった深い赤は、秋の庭にぴったりの雰囲気。キバナコスモスとの交雑種がよく出回ります。耐寒性があまり強くないので、なかなかうまく宿根できず、毎年あらたに植えています。